今年も、インフルエンザなどが流行する季節になりました。インフルエンザが流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控えることが一番の予防ではありますが、外出時にはマスクを着用することも効果があります。感染の拡大を防ぐために咳エチケットのマナーを守ろうという呼びかけも今や当たり前になってきていますね。

今回は正しいマスクの着用方法などについてみていきましょう。

マスクを使用するとき

(1)咳などの症状のある人が使用する場合
咳・くしゃみなどの症状のある人は、周囲の人に感染を拡大する可能性があるため、可能な限り
外出すべきではありません。やむを得ず外出する際には、咳・くしゃみによる飛沫の飛散を防ぐために不織布製マスクを積極的に着用することが推奨されます。これは咳エチケットの一部です。

(2)健康な人が不織布製マスクを使用する場合
マスクを着用することにより、机、ドアノブ、スイッチなどに付着したウイルスが手を介して口や鼻に
直接触れることを防ぐことから、ある程度は接触感染を減らすことが期待されます。

やむを得ず、インフルエンザ流行時に外出をして人混みに入る可能性がある場合には、ある程度の飛沫等は捕捉されるため、不織布製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。しかし
ながら、感染していない健康な人が、不織布製マスクを着用することだけで飛沫を完全に吸い込まないようにすることは出来ません。

よって、咳や発熱等の症状のある人に近寄らない(2メートル以内に近づかない)、流行時には
人混みの多い場所に行かない、人混みに入る時間は極力短時間にする、手指を清潔に保つ、といった感染予防策を優先して実施することが推奨されます。

不織布製マスクの取り扱い

不織布製マスクは、原則使い捨てであり、一日一枚程度の使用とします。マスクのフィルターには病原体がついている可能性があるので、使用中はあまり触らないようにし、もちろんマスクを他人と
共用してはいけません。高い感染予防効果が期待されるマスクですが、着用者の顔にしっかりとフィットしていなければ効果は半減します。
正しく装着して、感染予防に努めましょう。

間違った着用方法
●ノーズピースとプリーツを合わせていない。→鼻の横のすきまから入ってしまいます。
●口だけを覆い、鼻は出ている→自分の保護ができません。
●着用していたマスクを顎にかける→顎の部分には飛散物が付着している恐れがあり、それがマスクの内側についてしまいます。

外し方と廃棄方法
1.マスク本体には触れないように注意しながら人差し指のみで耳かけを左右同時にひっぱりはずします。
2. 表面に触れないようにビニール袋に入れて口を閉じて廃棄します。

マスクの着用だけでは、感染を予防することはできません。
「手洗い」 「うがい」 「マスクの着用」 を徹底しましょう。